Wi-Fiルーターの自宅での置き場所はどこにすればいい?
Wi-Fiルーターを購入して自宅に設置する場合、どこに置いたらいいか迷うことはないでしょうか?Wi-Fiルーターは置き場所に気をつけないと、電波が届かなくて接続できない場合があります。
ここでは、Wi-Fiルーターを自宅に設置する場合に、どこに置いたらいいのか気をつけるポイントをご紹介します。
Wi-Fiルーターは棚や押し入れの中に置かない
Wi-Fiルーターが出す電波は多少の障害物があっても通り抜けられるようになっていますが、通り抜ける前後で電波が弱まってしまいます。
自宅の1階にルーターを設置し、2階や3階にある部屋まで電波を飛ばす場合には、壁や扉を越えていかなければならないので、ルーターの電波が弱まるような設置の仕方はしない方が良いです。
目につかないように棚の下段奥に置いておいたルーターを、見える場所に置くようにしたら電波の通りが良くなったということもよくあります。
家の中心に置くのが理想的 窓際や家の隅にはなるべく置かないようにしよう
Wi-Fiの電波は距離が長くなればなるほど減衰して弱くなります。特に家の中では壁やドア、家具など様々な障害物があるため、それらに吸収・反射されて電波が弱まります。そのため、自宅内の端にルーターを置いて、2階や3階の角部屋に電波を届かせようとしても、電波が弱まってしまって接続できない、接続できたとしてもよく途切れる、といったことが起こります。
家の中のどこでも電波を受信できるようにするためには、なるべく家の中心に置くのが理想的です。2階建てなら1階の中心に近い天井付近に設置します。天井近くに置くのが難しければ、なるべく家の中心近くにルーターを移動させます。
また、Wi-Fi電波は同心円状に広がっていくので、家の端っこや窓際にルーターを置いておくと、その半分近くが家の外に広がってしまいます。もったいない気分もしますし、外から家の中のアクセスポイントが見えてしまうのもセキュリティ的に不安です。
そうならないためにも、なるべく自宅の中心に置くように意識すると良いでしょう。
もし、間取りの関係でどうしても自宅の端の方になってしまって電波が届かない場所が出てきてしまうというような場合には、無線LANの電波中継器というものを利用してみてください。
ルーターは発熱するので、周りに物を置かないように気をつける
ルーターは比較的コンパクトなものが多く、場所をとらないので、ついつい周りに物を置いてしまいがちです。
しかし、ルーターは電気製品ですので、使用しているとどうしても発熱します。24時間、365日稼働しているあいだに熱がこもってしまうと、故障や不安定化の原因にもなってしまいます。
なるべく熱がこもらないように、ルーターの周囲にはなるべくスペースを取るようにしましょう。
また、ルーターを横向きに置く際、布を敷いて設置することも控えましょう。布の上に置くと熱がうまく放出されず、かえって熱がこもる原因になります。
電子レンジなどの電波を出す機器のそばに置かない
Wi-Fiルーターは5GHz帯と2.4GHz帯の2つの周波数帯を使用します。
しかし、2.4GHz帯の電波を使用する電気製品というのは意外と多く、電子レンジやBluetoothを使った無線キーボードなどのパソコン周辺機器などがあります。
これらの製品の近くにWi-Fiルーターを設置すると、電波の干渉を起こしてしまって、無線LANが途切れてしまいネットが切断されてしまうということも起こります。
そうならないためにも、ルーターは電子レンジの近くに置かないといった配慮が必要になります。
どうしても電波を出す機器の近くに置かなければならないような場合には、ルーターの周波数を5GHzに設定することで干渉を起こすことなく通信できるようになります。
金属や壁、水などのそばに置かない
Wi-Fiは電波ですので、様々な物質に吸収されたり反射したりして減衰してしまいます。
自宅の場合には部屋の壁や扉による影響が大きいです。あと気をつけなければいけないのは金属や水、コンクリートです。
特に金属は著しく電波を妨害しますので、Wi-Fiルーターの近くに金属を置かないように気をつけましょう。
また、ルーターのすぐ横に水槽などを置いておくのも気をつけましょう。水はWi-Fi電波を反射・吸収しますので、通信がうまくいかない原因になります。